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テクニカルガイド

 

完全データを制作していただくための基礎知識

お客様が思い描いている最終イメージに、より近い形で印刷商品を仕上げるためのデータ作成上の注意点や思いがけないデータ不備をなくすポイントなどをご紹介しています。ここで言う完全データとは、正しい印刷物として仕上げることのできるデータのことを指し、そのためにはいくつかのデータ制作上のルールがございます。
テクニカルでは、完全データをご入稿いただければ、受付基準をお客様にメリットをご提供できる形で設定しているため、一般の印刷通販に比べ、時間的に早くお届けできる体制を整えております。

 

 

 

 

完全データをお作りいただくための印刷基礎

データ制作時にご留意いただきたい内容についてまとめさせていただいております。ご参照下さいませ。
以下の内容につきましては、弊社データチェック時にご確認させていただくことがいたしかねる内容となります。恐れ入りますがデータ制作時およびご入稿前には十分ご留意いただきますようお願いいたします。

データの保存形式について

弊社へ入稿するデータの保存形式は必ずEPSまたはPDFにして下さい。
お客様が作成した環境とまったく同じ環境を再現するのは大変難しいので、弊社ではフォントはアウトライン化にしてファイル形式はEPS・PDFにして頂いております。

EPSの場合PostScript(ポストスクリプト:レベル)の選択は「3」でお願い致します。

PDFの場合PDF(X-1a)にして下さい。

※当社では現在EPSをおすすめしております。
※保存される際は必ずフォントを「アウトライン化」するか「埋め込み」をして下さい。
※フォントを「埋め込み」した場合弊社では一切開くことができませんので完全なデータでお願い致します。
※使用しているフォントに当社対応フォント以外が使用されていると出力できません。
※PDFにする場合は裁ち落しの設定も必ずして下さい。

関連リンク:PDF/X による入稿の手引き(PDF)

関連リンク:フォント対応状況

 

仕上りサイズ(トンボ)とヌリタシについて

弊社印刷商品は、仮にA4サイズのご注文の場合であっても、A4サイズ以上の大きな用紙に印刷し、それをA4サイズに断裁しお客様にお届けしております。そのため、すべてのご注文商品において断裁作業が必ず必要になってくるため、断裁位置ギリギリのサイズでデータ制作をされますと、仕上がった状態でふちに白い部分が出てきてしまいます。
こうした仕上がりにならないようにするためには、断裁位置を決定するトンボ(トリムマーク)とヌリタシの設定が必要となります。 以下にそれぞれについてご説明させていただきます。

ヌリタシについて
仕上りサイズの端まで画像や塗りなどをデザインされている場合は、必ず仕上りサイズより3mm程度外側まで絵柄等を伸ばして下さい(これを「ヌリタシ」と言います)。ヌリタシが無い場合、裁断した際、意図しない余白が出来てしまう形となりますが、原則、ご入稿データ通りでの進行となりますのでご注意下さい。

ヌリタシがないと、どうなるの?
印刷物は一枚ずつ切るわけではないため、このヌリタシをつけないと断裁時の若干のズレにより、右図のように印刷されていない紙の地色がでてきてしまう場合があります。
このような状態を防ぐ為に、ヌリタシは必ず設定していただくようお願い致します。

ヌリタシのまとめ
画像・線・図形など仕上がり線にかかるものは全て延ばす・拡大するなどしてヌリタシを上下左右3mmずつつけてください。

※Microsoft Officeアプリケーションには、トンボを作成する機能がございません。「白ふちなし」をご希望の際には注文時に必ず「白ふちなし」とご明記の上、ご希望仕上がりサイズ+3ミリ大きいデータを制作下さい。

 

カラーモード(RGBカラーとCMYKカラー)の違い

RGBカラーや特色について
当社はプロセスカラーのみのご対応とさせていただいておりますので、ご入稿データにRGBカラーや特色が含まれる場合、当社にてCMYKカラーに変換を行います(ただし、4色フルカラー注文をいただいている場合のみ)。その際、色目が大きく変わる場合もございますので、ご注意下さいませ。

RGBとCMYKの違い
RGBとCMYKとでは、それぞれ限られた色の範囲(色域)があり、表現できる色の範囲が異なります。(CMYKはRGBに比べ色域が狭くなってしまいます。) そのため、変換を行った際、扱えない色は最も近い色に置き換えられてしまうために色目の違いが起こります。

RGB
RGBとはRed(赤)・Green(緑)・Blue(青)の合成による発色方式です。パソコンなどのモニターやデジタルカメラの色表現に用いられ、赤・緑・青(RGB)の3色が掛け合わさるることで白に近づきます。(色が混ざるほど明るくなり、白に近づくため加法混色とも言います)

CMYK
CMYKはCyan(シアン)・Magenta(マゼンタ)・Yellow(イエロー)・BlacK(ブラック)の合成による発色方式です。絵の具やプリンタなどの色表現に用いられ、シアン・マゼンダ・イエロー・ブラックの4色を掛け合わせることで黒に近づきます。(色が混ざるほど暗くなり、黒に近づくため、減法混色とも言います)

 

【ご注意ください】

仕上り位置に文字データがかかっている場合
文字データが仕上がりサイズの外側にかかるようなデザインの場合、必ずクリッピングマスクをするか裁ち落し外のデータは削除して下さい。トンボの外にデータがあったりゴミがあった場合、面付けのズレが生じる場合があります。

ご注文サイズとご入稿サイズが異なる場合
ご注文サイズとご入稿いただいたデータサイズが異なる場合、原則以下の通りのご対応となります。ご注意下さいませ。
「1.0mm」以内の違いの場合
原則ご入稿データの通りで印刷を行い、中心点を基準にご注文サイズで断裁いたします。
※場合により不備データとしてご案内をさせていただくことがございます。
「1.1mm」以上の違いがある場合
原則不備データとして進行がストップいたします。納期遅れの原因となりますのでご注意下さいませ。

CMYK100%の設定はNG(リッチブラックについて)
カラー設定にてC・M・Y・Kの数値の合計が400%の場合、裏うつりの原因ともなりますので不備データとなります。
デザイン上、濃度の高いブラック(リッチブラック)を使用する場合は、下記をご参照下さい。
(例)
リッチブラックの場合 C 50+M 40+Y 30+K100=220・・・OK
濃度が高すぎる場合 C100+M100+Y100+K100=400・・・NG

 

アプリケーション別 データ入稿の保存形式

Adobe Illustrator 保存形式

Adobe Illustrator 8
Illustrator EPS(CMYK)形式 
互換性:必ず作成バージョンを選択してください
プレビュー:任意で設定してください
配置した画像を含む:オン
サムネールを作成:オン
日本語版のファイル形式を使用:オン
フォントデータを含む:オン
CMYKポストスクリプト:オン
ポストスクリプト:3

Adobe Illustrator 9・10
Illustrator EPS(CMYK)形式 
互換性:必ず作成バージョンを選択してください
プレビュー:任意で設定してください
配置した画像を含む:オン
サムネールを作成:オン
フォントデータを含む:オン
日本語版のファイル形式を使用:オン
CMYKポストスクリプト:オン
ポストスクリプト:3
※「書類に透明部分が含まれるリンクされたEPSファイルがあります。正確にプリントするには、これらのファイルを埋め込んで下さい。」とアラートが出た場合は必ず配置された画像を埋め込んでください!

Adobe Illustrator CS
llustrator EPS形式
【プレビュー】
形式:任意で設定してください
【透明】 
オーバープリント:任意で設定してください
設定:高解像度
【フォント】
他のアプリケーション用にフォントを埋め込む:オン
【オプション】
配置した画像を含む:オン
サムネールを作成:オン
CMYK PostScriptをRGB ファイルに含む:オン
コンバチブルグラデーション&グラデーションメッシュプリント:オフ
Adobe PostScript(R):3

Adobe Illustrator CS2・CS3・CS4
Illustrator EPS形式
バージョン:必ず作成バージョンを選択してください
【プレビュー】
形式:任意で設定してください
【透明】 
オーバープリント:任意で設定してください
設定:高解像度
【フォント】
他のアプリケーション用にフォントを埋め込む:オン
【オプション】
配置した画像を含む:オン
サムネールを作成:オン
CMYK PostScriptをRGB ファイルに含む:オン
コンバチブルグラデーション&グラデーションメッシュプリント:オフ
プリンタの初期設定値を使用:オン
Adobe PostScript(R):3


Adobe InDesign 保存形式

Adobe InDesign CS3・CS4
ファイル>書き出し…>
フォーマット:EPS

一般タブ
ページ:任意で設定してください
PostScript:レベル 3
カラー:CMYK
プレビュー:PICT
埋め込みフォント:完全
データ形式:バイナリ
CMYKポストスクリプト:オン
裁ち落し:全て3mm

詳細タブ
画像
解像度:すべて
OPI
オン OPI画像を置換 OPIを無視:全てチェックを外す
透明の分割・統合
プリセット:[高解像度] オン スプレッドオーバーライドを無視
インキ管理:任意で設定して下さい

※フォント関連のアラートが出た場合出力不可ですので問題のフォントは使用しないで下さい!
※データ書き出しの前に「プリフライト」されることをおすすめします。

 

データ入稿の準備